あなたの右手と私の左手が
つながる事はもうない
随分と時も経つ
あなたがいなくなってから
私の左手はさみしくて仕方がない
なぜあんなにいつも手をつないでいたのか
なぜこんなにさみしいのか
姪っ子達(おさなご達)との散歩中
小さな手で私の左手をギュッと握り返して来た
ー この子達は私を無条件に信じて身を任せ
ている
ー この子達を守るのは私だ
そう感じた
瞬間、胸の奥に何かが込み上げてきて
答えを見つけた気がした
なぜあんなにいつも手をつないでいたのか
なぜこんなにさみしいのか
ー あなたは私を守りたかった
ー 私は無条件にあなたを信じ身を任せて
いた
言葉にした事はなかった
深くも考えていなかった
いなくなって
つなぐ事ができなくなって
やっとわかった
でもきっと
言葉も理由も必要なかったのだと思う
ただそうしたかったから
ただそれだけ
私の左手はずっとさみしいまま
あなたの手の感触もぬくもりも
もう思い出せない
でもあなたの想いを忘れる事はない
あなたへの想いも変わる事はない
だから私の左手は
これからの 誰かを
守る為に 寄り添う為に
繋げていく
それでいいんだよね?
空に向かって問いかけた