(今日は白山が綺麗でした)
雪
雪の季節は厄介だ
そう思いながらも
季節が変わったことを「目」で見て明確に感じさせてくれる
雪かきは正直うんざりする
そんな気持ちとは裏腹に
しんしんと降り積もる夜の時間は嫌いになれない
「静寂」という言葉がふさわしいその時間は
この先に待ち構えている重労働や憂鬱をひと時忘れさせてくれる
絶え間なく降り続く雪の夜は
風が止む
湿度を帯びた雪は「肌」に潤いを与え
突き刺すような寒さを僅かながら温かさに変えてくれる
綿のように降り注ぐ雪は
塵を抱き込むように地上に落ちる
空気は澄み渡り「鼻」を通して全身に満ちていく
暗闇に降り積もる雪は
光となる
灯りを消した室内のカーテン越しからも
その明るさをほんのりと感じられるほどに
降り固められた雪は
雨でときおり溶かされる
晴れた日が続き気温が上がる頃
ようやくその姿は見えなくなる
消えたと思った雪は綺麗な水となり
やがて川や海に流れ込む
流れる音は
まるでハープを奏でているかのように少し高音でリズミカルだ
「耳」に伝わるその音に私たちは春の訪れを知る