前回、交通事故での骨折について書きました。
今回は余談ですが、事故の被害者と加害者について少し書いてみます。
事故に遭った時、自分が車に轢かれた事に最初は気付きませんでした。
足の痛みと真横に車がいたので、轢かれたんだ〜ってわかったのです。
横断歩道をあと少しで渡り切ろうとした、最後の最後に少し斜め後ろから衝突されたようです。
衝突の瞬間も、車の姿も私の視界には入って来ていなかったので、運転手からも私の姿が見えなかったのでしょう。車のピラーが死角になったのかもしれません。
衝突そのものは軽いものだったのですが、骨折箇所が悪く入院時の診断は全治6ヶ月。
重症です。
入院中、事故現場には行けませんので警察の方が病院にやって来て、事情聴取が行われました。
事情聴取の内容と重症度で、検察に送致するかどうかが決まるとのお話でした。
退院後、警察からは検察に送致すると連絡が。
その後検察からも連絡があり、起訴か不起訴か決定した際に連絡は必要ですか?と尋ねられ、事の顛末は知っておきたかったので、連絡を貰う事にしました。
後日届いた書面には「起訴決定」の文字。
動揺しました。
個人的には、起訴される程の事とは考えていなかったからです。
起訴されればまず無罪にはなりません。罰金刑程度に落ち着く可能性もありますが、それでも前科にはなります。
事故や骨折はショックではありましたが、相手もわざと追突した訳でもなく、ちょっとした不注意だったのだと理解できる面もあったので、私自身は仕方のない事だったと受け入れていました。警察の事情聴取でも厳罰を求めないと伝えていて、処罰感情はほとんどなかったのです。
私だって同じような事故を起こすかもしれない。そんな、いつ誰が起こしてもおかしくないような事故でした。
その時点では、まだ私の骨折が治癒するかは医師にも答えられない状態で、示談もいつになるのか見込みすら立てられなかったので、情状も芳しくないのは確かです。
そんな状況から起訴されたのかもしれませんが、車がないと生活できない土地で、恐らく免停にもなって困っているところに、刑事罰も受ける事になる。
自分がその立場だったならと想像するだけでも恐ろしくなりました。被害者であるにもかかわらず、申し訳ない気持ちが抑えられませんでした。
何も変わらないかもしれないけど、すぐに検察宛てに嘆願書を書いて送りました。それしかできませんでした。
その後、どのような結果になったのかは知らされることはないのですが、少しでも処分が軽くなっていればと願うばかりです。
示談は事故の日から1年半後でした。
その時間も相手にとっては、とてつもなく長い時間だったのではと想像に難くありません。
加害者に悪意があれば別ですが、正直、加害者の方がキツいかもしれないと思いました。
まあ、骨折だけで済んだから言える事なのかもしれませんが、被害者にも加害者にもなりたくないと、今回つくづく感じました。
歩行中も運転中も、より一層の慎重を心掛けていますし、実際、以前よりも安全運転になった気がします。
交通事故に限らず、事件や事故っていつ何どき巻き込まれたり、自分が起こすかもわかりませんよね。それも運なんでしょうか?
でも交通事故に関しては、自分が気を付けていれば避けられる場合があるので、慎重に行動していこうと思います。