"亡くなった人の歳は数えるもんじゃない"
そう言われてもやっぱり、生きていれば
○○歳だなあ。と誕生日が来るたびに考
えてしまう。
そんな今日は、亡くなった夫の誕生日だ。
彼はよく「俺はゴミの日に生まれた」と、
言っていた。
自己肯定感が低い人だったので、本人は
それを信じて疑っていなかったのだけど、
実際は【ゴミ"ゼロ"の日】だと知って
からは、まんざらでもない様子だった。
自己肯定感が低い人だったと書いたけど、
私にとっては最高の人だった。
自分を認めていないからなのか、その分
人にはとても優しかった。
そしてちょっとお堅いくらい、モラルや
ルールを守る人だった。
些細な事だけど、当たり前かもしれない
けど、ちょっとしたゴミもその辺に捨て
るなんて事はなく、遠くてもゴミ箱を探
してキチンと捨てる人だった。
私はどちらかと言えばルーズな方なので、
そんな彼を尊敬していた。
たとえ5月30日が【ゴミの日】だった
としても、その辺に捨てたりはしなかっ
ただろうと思う。
『誕生日おめでとう』